ジャケット、スーツの違いは?

みなさん、こんばんは。

スタイリストの鈴木です。

いつもブログをご覧いただき本当にありがとうございます。

 

梅雨の真っ最中ですが比較的晴れ間もある名古屋です。

徐々に気温が上がってきて夏が近づいてきているなぁ〜と思います。

梅雨が早く明けて欲しい気持ちと、茹だる夏の暑さにはまだもう少し後な気持ちがせめぎ合っている今日この頃です!笑

 

それでは本日のブログは、知っているようで知らない⁉︎「ジャケット、スーツの違いは?」についてです。

今回も最後までお付き合いしていただけたら嬉しいです。

 

 

 

ジャケットとは?

 

まずはジャケットの説明からです。

ジャケットは袖のある上着の総称で、実際に思っているよりも広い範囲で用いられています。

例えばデニムジャケットやサファリジャケット、シャツジャケットやライダースジャケットなどフォーマルからカジュアルまで様々なデザインがあります。

基本的には袖が付いている前開きの上着ですが、プルオーバー(頭からかぶる)も含まれます。

丈については、短いものでウェストライン位、ヒップライン程度のものが多いです。

これ以上の物はコートと呼ばれますが、実際は明確な区別は無く、重なる部分的も多々有ります。

その中の「テーラードジャケット」とはフォーマルな男性用の上着をさします。

 

 

スーツ(上着)とは?

 

次にスーツの説明です。

スーツは「同一の生地で仕立てたジャケットとトラウザーズ(スラックス)のセット」です。

ジャケットとトラウザーズは一対(いっつい)。つまり、2つ揃って1組の衣服となります。

スーツはジャケットだけ、トラウザーズだけの単品ごとで着る前提での作りではありません。

それに対しブレザーは単品で着用し、スラックスやチノパンやデニム等を組み合わせます。

スーツのジャケットは、セットのトラウザーズと合わせる前提で作られている為、シルエットやサイズ感がブレザーと異なります。

その為、スーツのジャケット単品で着るとバランスが悪く、野暮ったい印象に見えてしまいます。

 

 

ジャケットとスーツの違いについて

 

ではジャケットとスーツの違いを、5つのポイントから確認していきます。

 

ポイント①|生地の違い

 

スーツ

  • パンツとしての耐久性を保つため、目が詰まっていて艶感が出る。
  • 色柄は比較的抑え目な印象。
  • ダーク系が多い。

 

ジャケット

  • 雰囲気を出すために甘く織られていることが多く、さまざまな素材を混合していることが多い。
  • 春夏はシルクやリネン、秋冬はカシミヤなど季節感も特徴的。
  • 色柄は多岐にわたり派手な色使いも見られる。

 

 

ポイント②|仕立て

 

<肩パット>

スーツ

  • 肩回りはパットを入れたデザインが多いです。
  • 「スーツは肩で着る」という言葉がある様に、肩パットを入れてシルエットを立体的な印象する役割があります。
  • 型が崩れを防いでくれたり、体型を補う役割もあります。

 

ジャケット

  • 肩回りはパットを省いたデザインが多いです。
  • 最近は肩パットがなく、シャツ袖と呼ばれる肩の付け根にギャザーの入った気楽に着用できるものが主流になります。

 

 

<裏地>

スーツ

  • 基本的にスーツの裏地は「総裏(内側に全てつくタイプ)」になります。
  • その他には夏場に使える「背抜き(背中から裾にかけて裏地が付いていないもの)」や「半裏(『背抜き』よりもさらに裏地が少ないもの)」があり、総裏よりも通気性がよく重さも軽くなります。

 

ジャケット

  • ブランドや季節によってですが「半裏」や「背抜き」、「総裏」など様々ですが、春夏ですと「半裏」が多い印象です。
  • 裏地は軽やかさを出すために袖裏部分を除き全て抜いてしまう「アンコン仕立て」があります。

 

 

<ポケット>

スーツ

  • 両サイドの腰ポケットには上蓋(フィラップ)が付いているのが一般的です。
  • 内側にポケットが内蔵されているタイプが多いです。

 

ジャケット

  • 両サイドの腰ポケットには上蓋(フラップ)がないものが多いです。上蓋がないほうがよりカジュアルな印象になるため、ジャケットには上蓋(フラップ)が施されていないケースが多いといわれています。
  • 腰ポケットは外側に付くいわゆる「パッチポケット」が多いです。

 

 

ポイント③|ディテール

 

スーツ

  • ドレス感が強い印象になります。

ジャケット

  • カジュアル感が強い印象になります。

 

 

ポイント④|着丈

 

着丈は、襟から裾までの長さを表します。

スーツとジャケットは形が非常に似通っていますが、着丈に関しては微妙な違いが存在します。

 

スーツ

  • スーツの着丈はジャケットよりも長めに作られています。上着を着た状態であればお尻まで隠れることが特徴です。

ジャケット

  • 着てみると「丈が短めだな」と感じる状態で、お尻が全部隠れない程度の着丈であることが特徴です。
  • ジャケットがあえて着丈を短くデザインしている理由は、与える印象を変えるためです。着丈が短くなってお尻が半分出るぐらいになると、軽快(カジュアル)な雰囲気を出しやすくなります。

 

 

ポイント⑤|トラウザーズとの一対か

 

スーツ

  • 基本的には上下がセットで販売されているのが一般的です。

ジャケット

  • 基本的にはジャケットは上着だけで販売しているのが一般的です。

 

<注意点>

セットアップと呼ばれるものもあります。セットアップは「上下揃いの服」という意味があります。そのため、ジャケットであっても、同じ素材を使ったパンツをセットで販売するセットアップもありえます。こういったものは、スーツとジャケットの中間に相当するものだといえるでしょう。セットアップで販売されているものの多くは、ラフでカジュアルな雰囲気の服です。そのため、セットアップの上着はジャケットとして利用できます。

 

 

 

スーツの上着はジャケットとして使えるか?

 

基本的には使わない方がベターだと思います。

もし使うとしたら、光沢感がなくカジュアルな柄でしたら使用出来る可能性があります。

 

 

ちなみにブレザーとは?

 

ジャケットやスーツなどを調べていると「ブレザー」という単語が出てくるかと思います。

これはジャケットのカテゴリの一種で、「ブレザージャケット」と呼ばれることもあります。

 

<主な特徴として>

  • カラーは紺~黒の無地
  • 金属性の足付きボタン
  • ポケットにエンブレムモチーフ
  • センターベントまたはセンターフックベント
  • パイピングデザイン

 

メーカーによって解釈は異なりますが、上記の特徴にいくつかあてはまるものが「ブレザー」と呼ばれます。

一説によると、イギリス海軍の軍艦ブレザー号で乗務員が着用していたことから語源となったそうです。

ブレザーは「ボートスポーツから生まれたジャケット(上着)」です。

のちに軍の制服に採用された事もあり、フォーマルシーンでも着用できる万能ジャケットと言われています。

ネイビー無地の生地で仕立て、金のメタルボタンが付いているものが本格的です。

 

 

まとめ

 

  • 上着だけの単体で販売されているものはジャケット、上下セットで販売されているものはスーツと理解しておけば、ほとんどの場合、問題ありません。
  • スーツかジャケットか判断がつかないときは、羽織って着丈を確認してみると簡単に見分けられます。
  • 裏地は季節によって変更して頂くのがベストだと思います。

 

 

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簡単に説明すると。。。